ないしょ、ないしょ、ないしょの話はアノネノネ、にこにこにっこりネ母ちゃん
この有名な童謡はこの町出身の結城よしをが作詞した。

よしをは、小さいころから本が好きで、小学校を出て本屋に勤めて、童謡を書くようになった。兵役につき、南方でパラチフスにかかり、日本で25歳で死んでいる。死のとこに伏しているとき、母親はずーと童謡を歌い続けて涙を拭こうともしなかったと言う。母親も歌人で、「乳首吸う力さえ無し25の兵なる吾子よ死に近き子よ」と詠んでいる。兵役中も童謡を書きつづけ、その数は5000以上に上る。宮内の町は、小さな寂しい街だが結城よしを、にちなんで、童謡の街としている。

駅には、もちっこ駅長として、三匹のうさぎが駅長をしている。

街はもう雪が降ったようでとても寒い、こんな寂しい町に戦場で童謡を書き続けた若者が、暖かく見守られて死んで行った。