6日の早朝8時に帯広空港に到着、道路の信号は全て消えて街は停電、ガソリンスタンドも閉まっている。断水でトイレも使えない。電車は完全にストップしコンビにも閉まっている。
迎えの車で現地を見て、帯広駅に戻ったが、駅は真っ暗。身動きできないことがはっきりしてきて、次第に不安になってきた。
バスも電車もレンタカーも使えない、タクシーもほとんど使えない。泊まるにもホテルは停電で予約もとれない。観光センターでトイレを借りることは出来るとのことで、観光センターに入ることにした。
ここで、タクシーで相乗りして千歳空港に行く人を募っていた。目の前の人が行くと手を上げたので、私もつい手を上げて相乗りして千歳空港に向かった。
空港に行けば何とかなると考えたのだが、夜8時過ぎの空港は真っ暗でほとんど人もいない。

同乗した人は、空港に車がおいてありそこから札幌に向かった。空港の職員は危険だから、屋根のない駐車場で避難するようにと、とんでもないことを言う。ほとんど人もみあたらないのだが、ベンチに若い男性3人グループと小樽からタクシーで来たという若い3人女性グループがいたので、どうするか聞いてみたら、途方にくれていた。そこで、みんなで千歳市役所までタクシーで行って避難所を探そうと提案したら、同意してくれた。

6人を連れてなんとか千歳市の避難所に到着することができた。避難所のスポーツセンターにはビスケットと毛布があり、床はとても固かった。
翌日、千歳空港が朝10時ごろ開くというので、早めに出て空港に向かうよう急がせた。何とかタクシーで空港に着くと、もう沢山の人が空港の空くのを待っていた。

私は帰るあてもないので、空港をうろうろしていたら、目の前にバジェットレンタカーの女性が車から下りてきた。そこで、レンタカーを借りられないかと頼んでみたら、連絡を取ってくれてレンタカーを借りることができた。このレンタカーで、予定どうり苫小牧方面の現地に向かうことができた。帰りの便は、深夜便だからそれまでには空港の混乱も収まってくるはずだ。
この度の震災で被害を受けられた方々のご心労・ご心痛の思い、心よりお見舞い申し上げます。