津軽の黒石市街から十和田湖へ向かう途中の
深い山の中に蒼荷温泉はある。
ランプの宿としてあまりにも有名な温泉だが、学生時代に帰省の途中で
寄って以来三十数年振りの再訪だが、駆け足で沢山の温泉を巡ったので、
当時のことは殆んど記憶に残っておらず、初めて行くのと同じ状況だ。

青荷温泉に向かって山道を走行していると、
カーブの度に津軽弁で書かれた標識が立てられており、
危ないので運転に注意してという内容だとは思うが、意味は理解できない。

唯一理解できた標識唯一理解できた標識

そちらに気を取られて余計に危険な気がしたが、
いったん登った山を谷底まで降りた所が青荷温泉だった。

谷底にある青荷温泉 青荷温泉

とりあえず本館で入浴料の500円を払ったら、
本館の内湯、露天風呂、外湯が二棟の四箇所お風呂があるので
自由に入ってくださいとのことだったので、内湯から行ってみることにした。

廊下にはランプが灯っている ランプ

外はまだ明るいが、廊下は薄暗いのですでにランプが灯されていた。
懐かしい柔らかな明かりに誘導されて内湯へ辿り着いてみると、
浴室は窓などの開口部が大きく造られていてランプなしでも充分に明るかった。

無色透明のお湯

総ヒバ造り(と思われる)の湯舟からは無色透明のお湯が溢れていて、
津軽の湯治場の雰囲気を存分に味わうことができた。
やや熱めのお湯で、この後三箇所のお湯に浸かる予定なので
早目にあがることにした。