心身ともに”森不足”を実感していた今月初旬、東京・白金の庭園
美術館で開催の「森と芸術」展、最終日に間に合った。

巖谷 國士氏が企画した展示は館の特色を生かした興味深いもの
だったが、お隣の森・自然教育園に足を伸ばしたかったので、
足元はスニーカーに固めた。

都内有数の緑を誇る港区内でも、自然教育園は20haと群を抜く広さ。
かつて白金長者が住んだエリアだけに、広大な屋敷や庭園の跡を
公園などにとどめている。

深い森のなかに池沼があり、木道が整備されている。
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美術館の庭園ではやや気になる首都高の騒音や振動もここには
届かない。

ゴイサギ(さんを探せ)。彼(彼女?)ほど孤独が似合う鳥を知らない。
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植物・昆虫・鳥。さまざまな生が絡み合い、クチナシの芳香すら目立たない。
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池のほとりに咲くスカシユリ。
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うねる黒松。大きなテーブル型のキノコは、オレンジ色の胞子を下に
ばら撒いて…。
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高校時代、学校へ行く代わりに歩き回った園。愛着も思い出もひとしお^^;。
現在のように整備されておらず、何倍もワイルドな森だったっけ。

国立科学博物館に付属するだけに、自然や環境教育への支援や
啓発活動も行っている。美術館とは別に、入場料が必要。おとな300円。
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ここで、弱々しかったけれど、この夏はじめてアブラゼミの声を聞いた。
梅雨はとっくに明け、例年だとレゾンのある北青山でも、表参道や
並木道などでアブラセミの声がかまびすしいほどなのに、そういえば、
ほとんど聞かない。
ほかの場所でも、セミの声を聞かないと話題になっている。
社内では、東京で震度5弱の揺れを経験した大震災の際に、
土の中の幼虫が圧死したのでは?と推測する者も…。

しばらく足を運ぶ機会はなさそうだけど、自然教育園のセミは今…?


7月29日追記:ミンミンゼミの声だけが目立つ感じがします。