出雲空港から宍道湖を通って松江市内にはいる。

松江城の近辺は武家屋敷などあり、落ち着いた街だ。ここには、怪談の小説で有名なラフカディオハーン(小泉八雲)が長く滞在したが、ほかにも芥川龍之介や志賀直哉もここに滞在している。町をあるいていると、小説を書く人がこの町を好むのがわかるような気がする。古い灯篭や石垣が無造作に残っていて、ひっそりと入り組んだ小道が木立の中で暗く続いている。

武家屋敷の近辺は、観光地化されて、川側には店舗、反対側は博物館や資料館になっている。この近辺で車を止めて写真を撮るには、少し離れた有料の駐車場にとめるしかないが、真ん中あたりに松江藩剣道指南役の屋敷がお蕎麦屋になっていて、そこにわずかではあるが駐車スペースがあった。そこで、まっくろなそばつゆのお蕎麦を食べて付近の写真をとることができた。