秩父に早朝でかけて午前中に会社に帰る予定だが、現地の撮影に時間がかかってしまった。いつものように日本水(やまとみず)を帰りがけ汲んで帰る。日本水は埼玉唯一の全国名水百選に選ばれた水だ。
汲みおわったら、近くでみかん刈りの旗が立っている。そう遠くなさそうなのでやっているかどうか不安だったが寄る事にした。

誰も居そうもない民家を訪ねてみると、中から水木シゲルの漫画に出てくる妖怪のようなおじいさんがニコニコして出てきた。みかん狩りを申し出ると、まだ残っているから、と少し不安になる返事が戻ってきたが、とにかくやることにした。

600円と書いてあったが、600円だとビニールに詰める。1100円は網の入れ物に詰める。ビニールはあまり詰められそうもないので、網を選んだ。

傾斜地にみかん畑はあるが”まだ残っている”の意味がわかってきた。ほとんどめぼしいみかんは収穫されていて、傾斜の厳しい場所にわずかしかまともなみかんがない。それでもみかんを食べながら一生懸命収穫した。秩父のみかんは少しすっぱかった。