今日は茶所、静岡県榛原郡川根本町へ出張です。
まず現地に行って驚いたのは茶畑・茶畑・茶畑…

田よりも、圧倒的に茶畑が多いんですね。名産品と名を打つだけのことはあります。
お茶の葉の匂いをかいでみましたが(摘み取ってはいませんよ。念のため)あまり「お茶」と言う匂いはしませんでした。やはり、お茶の工程を経て初めてあの芳香が出るのだと思いました。
国道362号線をひたすら上っていると道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」が見えてきたので、ほんのトイレ休憩のつもりで立ち寄りました。
国道からは死角になっていてよく見えなかったのですが、駐車場に入ると、なかなか立派な建物が二棟見えてきました。



興味をそそられたので、入ってみると中は博物館になっており、無料で見学できます。
休憩所もあり、¥300-でお茶とお茶菓子のセットが味わえると伺いました。
せっかく茶所に来たので頂いていこうと思い、注文をすると、奥の広く立派な日本庭園付きのお座敷に通されました。

どれくらい広いかと言うと、あまりに広すぎて、かえって居場所がないんです。
…人間って面白いもので、ああゆう広いところでは、部屋の隅っこが落ち着くんですね。
壁際で体育座りをしながらお茶がくるのを待っていると、程なくしてお茶のセットが来ました。茶器が四点に、地元の名物「茶羊羹が」一切れと、なんとも本格的です。

僕は部屋の隅から床の間のある上座へと案内され、思わず正座です。聞けば、このお茶は100グラム¥2,000-もするのだそうです。
(うーん。ここまで高級且つ本格的なものだとは計算外です。)

当然、お茶の作法なんてわかりませんから、淹れ方がわからりません。どぎまぎしていると、お店の方が、作法を優しく教えてくださいました。
「まず第一煎は50度くらいに冷ましたお湯を入れ4~50秒経ったらお召し上がりください。一煎目は甘い味がいたします。…いかがですか?」
「は、はぁ…」
「二煎目は先ほどよりも熱い温度で、お召し上がりください。…今度は先ほどより渋いお味がいたします。」
「…?確かに…」
「三煎目は熱いお湯でお召し上がりください。今度はまろやかな苦味が出てまいります。」
「……???。そ、そうですね。」

確かに三杯とも味は違ったように感じましたし、とっても美味しかったです。しかし、甘い・渋い・苦いという微妙な味の違いは、よくわかりませんでした。悲しいことに、僕の舌は高級茶には対応していませんでした。
でも、とっても貴重な体験をさせていただきました。今度来たときは、もっと「違いのわかる男」になってきます。

お土産に乾燥茶殻の入った可愛い巾着型の臭い消しをいただきました。多分手作りでしょう。旅の記念に有難く持ち帰りました。