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塩原温泉郷の山奥に、積雪の為できなかった現地調査にやって来ました。調査を無事終え、温泉街を通り抜ける途中、温泉街に沿って流れる箒川に釣り人がちらほら見かけられます。あっ！そうだ。4月5日は解禁日なんだ。釣り人にとって待ちに待った開幕日なんです。大公望たちは、思い思いのポイントに陣取り、練りに練ったタックル(仕掛け)で魚との駆け引きを楽しんでいる様子です。うらやましいなー！何を隠そう、わたくし15年のキャリアを持つ、フライフィッシャーマンなのです。これまで、北は北海道から南は九州まで、岩魚・ヤマメ・トラウトを求めて全国の川に勝負を挑んできました。フライとは動物の毛で疑似餌をつくり、魚をごまかすことが出来るかどうかを競い合う、魚との真剣勝負です。この勝負に勝つ為に、日々フライを巻き続け常に研究しなければなりません。想えば私自身も15年の間に、知識を得る為に雑誌を買い続け、良い道具を買い揃え、経験を積む為に遠くの川に行き続けてきた結果、フライフィッシャーマンとしては、そこそこの腕前を身に付けたように思います。しかし、15年間の釣果はゼロ、今だ釣れたことなし。「そろそろやめようかなー」と言う度に、「奥の深いスポーツだから、これさえ使えば！」と言い続けて新しい道具を売り続ける、釣り道具屋のオヤジ！「次は何を買えばいいんだよ！」・・・・・。ほんとに1匹だけでも釣れる道具があったら教えて。
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