2010年03月 01日
青山 ・根津美術館 庭園とNEZU CAFE
3年余りの本館の工事期間を経て昨秋、隈 研吾の設計でリニューアルオープン
した根津美術館へ、レゾンの膝元・表参道からPRADA、from1st.ビルを過ぎて
数分。
敷地は21625平方メートル。館や収蔵品もさることながら、何より庭園が好きだ。
巨木に囲まれ、周辺の超ノッポなビル群もほとんど見えない。
かといって鬱蒼と暗いわけではなく、手入れが行き届いている。歩きやすいよう
工夫され、車椅子で周遊できるコースもある。
敷地内には4つの茶室をはじめ、八景と呼ばれる見どころも。
随所に置かれた石仏をみると、こちらの心も穏やかに…。
紅葉の沈む池には、大きな鯉が悠然と泳ぐ。
鴨たちも安心して羽づくろい。
ひと休みは、以前あった日本建築の「ガゼボ」ではなく、NEZU CAFEで。
これも前出の隈による、平屋の和モダン建築だ。
天井の和紙がつくる柔らかな光のもと、お茶と軽食(パスタ、ミートパイ)が
頂ける。
気候のいいときはデッキ席が大人気。
カフェに根津家の肖像写真が置かれているが、かつて同家の暖炉だった
場所という。
美術館は、東武鉄道を設立し、鉄道王と呼ばれた根津嘉一郎の屋敷跡に、
主が蒐集した東洋古美術品の収蔵を目的に建てられた。
庭園もカフェも、館への入場料が必要だが、美の凝縮された館と屋外がうまく
溶け合い、都会のサンクチュアリとなっている。
カテゴリー: 東京・表参道スケッチ
記入者: koba
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