正しくは「一の鳥居 苑地(いちのとりい えんち)」という。
長野市から戸隠方面へ向かう途上、バードライン沿いに広がる、飯綱高原から
戸隠高原にまたがる9万坪の敷地をもつ自然公園。
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車を駐車場にとめ、緩やかな斜面を登っていく。園には門も柵も設けられて
おらず、どこからでも入れる。
赤松林の中は下草が刈られて歩きやすく、手入れの行き届いた広大な庭園
のよう。
点在するキスゲやマツムシソウ、オオバギボウシの群生を見ながら
歩いていると、登りの負担など忘れてしまう。
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エゾゼミの羽が落ちていた。森に棲む大型のセミだが、螺鈿かガラス細工のような
羽にしばし見とれる。
絵本に出てきそうなキノコもひょっこり(ピンボケご容赦)。  
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やがて視界が開け、高台の広場に出たことに気づく。ここから、飯綱や戸隠の
山並を一望。
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かつてここに戸隠神社の石造の鳥居(一の鳥居)があったことが園名の由。
鳥居は弘化4年(1847年)の善光寺地震で倒れて以来、そのまま横たわって
いる。
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園内には戸隠に向かう信濃路自然歩道が横切っており、トレッキングの人々が
クマ除けの鈴を鳴らしながら通り過ぎていった。


のんびり歩いた後は隣接する「オーガニックカフェ チェンバロ」で休憩。 BGMは
いつもバロック音楽だ。 
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メニューはケーキやシチューなどシンプルだけど、味付けは繊細で奥行き深し。
丹念にドリップされたコーヒーも美味しい。
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ペットを同伴できるデッキもある。
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デッキの脇では戸隠産の野菜を販売。
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直売所より、さらに安価。代金は缶に入れる。こぢんまりしたかぼちゃは、
後にバーベキューで焼いたら、ほくほくしてとても美味しかった。

店ではチェンバロ奏者の小林道夫さんの演奏会や、毎年初夏には谷川俊太郎
さん、岸田今日子さんを招いて詩の朗読会を開いていたが、2006年に岸田
さんが亡くなって以降、開かれなくなったのは寂しい。

※「一の鳥居 苑地」へは、長野駅から出ているバードライン経由「戸隠キャンプ場行き」バスで約30分、バス停「飯綱登山口」か「一の鳥居」下車、すぐ。