「リゾート物件情報・秋号」に連載中、「田舎さがし第1段階 移住・2地域居住
に向けて」の取材先は、埼玉県北西部に位置する秩父市。
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山並みに囲まれた盆地で、山ぎわの横瀬、皆野、小鹿野には別荘地も
あるが、国の登録有形文化財が29件、現存するまち歩きも楽しい。
明治〜大正〜昭和期の繁栄を物語る建築物のほとんどが大切に保存され、
今もって活躍中なのだ。

喫茶店、「コイズミ」と「カフェ パリー」、下の小池煙草店、すべて昭和初期の
建築。
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歩みを進めるごとに、大正初期に建てられた秩父鉄道・お花畑駅や旧秩父駅、
明治期の重厚な土蔵などと出合い、レトロな風景に入り込んでいくうちに、
不思議な既視感にとらわれる。

ひと息つける休憩所。探検したくなる路地にも事欠かない。
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個性ゆたかなまちのひとびとも、印象に残った。
つゆに、きんぴらと蕎麦を一緒に入れるこの地の食し方を教えてくれた
お蕎麦屋さんの店主は、「喫煙なら、どうぞ」。
「禁煙、禁煙って誰もが同じ方向を向く。この店は絶対、禁煙にしないよ」。
反骨のひとだった。
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マスターが独りで1杯ずつ丁寧にドリップしてくれる珈琲店では
カメラをめぐって話が弾み、
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銘仙館(F・L・ライト設計による旧・産業試験場)では、情熱的な語り口で
秩父銘仙の一から十までを案内してくださった老紳士に出会えたし、
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館のスタッフの女性には、笹の葉で美しく編んだバッタをいただいた。
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温かい話し方、ちょっと怒ったようなしゃべり方、それぞれだったが、
人懐かしそうに話しかけてくるまちのひとに、こちらも自然に心を開き、
あちこちでおしゃべりの花が咲いた。


秩父市、今冬あたりから、移住・2地域居住について、空き家紹介などの
取り組みをスタート予定だ。



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