約30年ぶりに伊豆松崎にある大沢温泉に寄ることにした。
大沢温泉は入浴したら肌がスベスベになる美肌の湯として有名で
「化粧の湯」とも呼ばれている。

川沿いの集落を抜け奥へ進んでいくと、
川の対岸に古い木造の建物が建っていて、
人、一人が通れるほどの細い木造の橋を渡って行くようになっている。
建物は昔のままだが、橋は新しく架け替えられているようでしっかりとしていた。

大沢温泉入口 大沢温泉外観

早速、入浴料の500円を支払いお風呂へ行ってみると
岩山の斜面を削って造られた湯舟は昔のままのようだが、
湯舟の真ん中を塀で男女別に完全に仕切ってあった。

完全に仕切られた男湯と女湯 仕切りの向こうが湯船

以前は仕切りはあるものの、半分は素通しで
男女の湯舟を行き来できるようになっていて、半混浴の状態だったはずだが…。

無色透明のお湯 お湯がボコボコと湧いている

泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉で、
無色透明なお湯が湯舟の底から大量にボコボコと湧き出している。
当然、100パーセント源泉のままで、加熱も加水もなく、
湧き出したままの温泉が掛け流しにされていて気持ちが良いが、
源泉が46度、湯舟でも43度と熱めなので
のんびりと浸かっていられないのが残念だ。

お湯は川に流れていく 水しか出ないシャワー
 
また、以前はお湯に浸かっていると、
もう少し肌がツルツルした感じがあったと思うが、
今はどちらかというとサラッとしたさっぱりとしたお湯だった。

いずれにせよ、ほぼ自然のままの野趣溢れる露天風呂は貴重なので、
このままの姿で残ってほしいと思っている。