木曽路は全て山の中である。早朝の奈良井宿は人通りもあまり無く静かだった。御岳山方面に行くのには、奈良井宿は少し外れているが、観光客のいない街並みを見たくて少し寄り道してみた。大橋をわたって線路を越えるとそこは宿場だった。

木曽方面は山の中で暗いイメージが強かったが、御岳山は信仰の山、いたるところにお寺や修行場がある。途中清滝という大きな滝を見つけたので、近づいてみた。滝まではかなり急な道を上らないと行けない。しかも熊が出るから、半鐘をたたいてから登れと書いてある。躊躇したが大きな滝なので登ることにした。滝まで上りついたら、カメラの電池が切れてしまい、また駐車場まで下りて登るハメになってしまった。ここは、滝に打たれて修行するところのようだ。

19号線で帰路に着くのだが、木曽義仲はこの地の英雄。巴御前を従えて、源氏の源流を作ったこの地の英雄だ。義仲館が19号沿いにあるので、寄ってみた。巴御前の貫き石は義仲への愛の印、この水で手を清めお参りするとご利益があるというので、あまり綺麗な水ではないが手を洗ってお参りした。徳音寺は、義仲や巴御前のお墓がある。