山形県の念珠ヶ関、同じ福島県の白河の関とともに
奥州三古関の一つに数えられる勿来の関に寄って見た。

勿来の関 

大和朝廷の統治の及ばない蝦夷(えみし)の国との
太平洋側の境界であった勿来の関だが、
今は山一つが勿来の関公園となっていて、多くの観光客が訪れている。

勿来の関跡 


小野小町をはじめ和泉式部、源義家など20近い歌碑が
石畳の道沿いに建てられていて、時間があれば一つ一つ見てまわりたかったが、
現地調査の途中だったので入口近辺で引き返してきた。

関東の宮 奥州の宮

ピクニック広場や寝殿造りの吹風殿など新しい施設もできていて
休日にはたくさんの人で賑わうのだろう。

神殿造りの吹風殿 勿来の関全体図

以前行った白河の関跡が訪れる人も少ない村のはずれの
ひっそりとした小公園のようだったのと比べると格段の違いだ。

個人的には深い巨木の森の中に靜かに佇んでいた白河の関跡の方が、
歴史の重みを感じさせてくれるようで好ましく思った。