上諏訪温泉・片倉館

片倉館は諏訪湖のほとりで製糸業を起こし、
シルク・エンペラーとまで言われた片倉財閥が
従業員や地域の人々のための温泉保養施設と
講演会や会合ができる会館を併設した施設を建設し、
昭和3年に竣工した建物で今年の6月に国の重要文化財として指定された。

洋風の建築物 国の重要文化財

当時の建物としては珍しい洋風の建築物で
浴室や浴槽には大理石が使われ、ステンドグラスや彫刻等の装飾が、
日本の公衆浴場とは思えない雰囲気を味わせてくれる。

のれん 脱衣所も洋風

千人風呂と呼ばれる浴槽は約30平米ほどの広さだが、
深さが1メートル10センチあり、立ったまま入浴できるので、
千人は無理だが五十人くらいは一度に入浴できそうだ。

ステンドグラス 洋風の彫刻

湯舟の底には黒い玉砂利が敷き詰められていて、
湯舟の中を歩くと、心地よい刺激が伝わってくる。

浴室内も洋風 立ったまま入浴できる

もう一つジャグジーの付いたラドン浴室もあるが、
個室になっているので、内部には湯気が充満しサウナのようだ。
心臓が丈夫ではないのでこちらは遠慮することにした。


営業時間は午前10時から午後9時までで、第二・第四火曜日が定休日。
利用料金は大人600円。