地方で公共交通機関を使う出張は、予定していた便に乗り遅れると、歯車が
どんどん狂っていく。下手をすると出張の意味すらなくなることも…。^^;

この日もバスの乗り継ぎ時間がギリギリで、コンビニで鮭と梅干しのおむすびと
サラダ、ペットボトルのお茶を買い込んでの出発となった。

秋の日差しを浴びる別荘の庭に椅子を出してぱくつく、化学調味料味のおむすび。
00-322の庭
それはそれでよいけど…。

この後、思いがけず、地元の方に、2kmほど歩けば目的地のそばまで行ける
バスの便があることを教えていただいた。バス停は「理想郷」。ラッキー!
理想郷といえば、備屋(びんや)珈琲店がある。

別荘やホテルの点在する坂道をひたすら登ること30分あまり。名物の大きな
サボテンのある理想郷交差点に到着。店はここから目と鼻の先だ。
元気なサボテン

坂道に建つ店の入口は2つ。坂の下からだと急な階段を登るが、上から
では平坦で階段もなく、アプローチが楽。
階段のあるほう 平坦なほう
コーヒーと並んで、シチューも看板メニュー。しかしお腹には先約が。
メニューの看板 null

店に入ると年配のご夫婦らしきひとびとが数組、静かに会話を交わしていた。
「私どもはこちらから10分ほどでございますのよ」。別荘のオーナー同士のようだ。

コーナーごとに雰囲気の異なる店内。
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大きな時計やガレ風ランプで雰囲気づくり。
時計 ガレ風ランプ

レアチーズケーキとコーヒーのセットを注文した。チーズケーキにレモンソルべ
の酸味とピンクペパーの香りがマッチ。
ケーキセット
コーヒーはペーパードリップで淹れてくれる。苦味を個性としている店だが、
澄んだ苦味で、のみ終わった後は爽やか。

黒を基調とした内装、ヨーロッパの名窯のカップ&ソーサーを数多く展示する
点など、閉店してしまった六本木の「茜屋珈琲店」と似ている。

好みのカップ、見っけ。
花鳥風月

別棟で、ログハウスの焙煎室もあった。
焙煎室


滞留は20分にも満たなかったけれど、こんな時間が、出張時には「値千金」に
感じられるのだ。