レゾン本社のお膝元・青山通り。
今年初頭の日記で、渋谷の宮益坂上から港区青山1丁目までの
トチの木の街路樹をケヤキに植え替える「青山通り修景事業計画」が
進行中と書いた。
(2008年1月の日記はこちら

計画されている路線のうち、表参道の交差点からブルックスブラザースの
手前まで約300mの舗道にあったトチの木は消えた。


その跡に“後任”のケヤキの植樹が始まっている。高さは4mほど。
見上げると、枝は張っているが、なんともか細い。


現在は若く頼りなげなケヤキたちも、10年後には7mの高さ、
30年後にはその倍になると予測されている。
30年後かぁ。( ̄_ ̄).。oO



実は、変化に気づいたのは最近のこと!
真夏、幅員40mもの青山通りは木陰がないと文字通りの
灼熱地獄だから、無防備に歩くと熱中症になりかねない。
ランチも表参道方面の”緑陰”へ行ってしまい、つい先日まで、
足を運ぶことすら避けていた。

下の写真はまだトチ並木があった昨年夏に撮影されたもの。
竣工直前の高層ビルのファサードにある若い7本のトチの木は、
街路樹との調和を考えて植えられたのだろう。


現在は若いトチの木だけが残る。新米さん、突然“先輩”が
いなくなってさぞ驚いただろう。
とはいえ、ビルもこのように前面に並木があると、街路樹との
相乗効果で、夏は深々とした木陰が期待できるのだが。



昨日、赤坂寄りの青山一丁目を歩いたら、こちらの方面も
数100mにわたってトチの木が消えていた。
気がかりなのは撤去された彼らのその後だ。
東京オリンピックの年に植えられたというから、40年あまりを
青山通りで生きてきたことになる。
移植されると聞いてた、彼らに安住の地は提供されたのだろうか?



追記:「青山通り修景事業計画」は、青山通りを東京の迎賓地区
として修景する「日本風景街道・国土交通省道路局モデルルート」に
含まれる。街路樹の植え替え、先日、渋谷マークシティに恒久設置
された岡本太郎作「明日の神話」もその一環という。