2009年06月 21日
福島城跡と福島餃子
福島駅に途中下車。
駅の構内の観光案内のお姉さんに、歩いていける観光名所を聞くと、
福島城のあたりが良いと熱心だ。
おいしい食べ物は餃子で、宇都宮と張り合っているとのこと。
資料館を見学。予想外に小さかった。説明によると、資料館を右に曲がると
福島城跡に着くという。
右に曲がって福島城跡を探すが、そこには県庁があるだけ。
職員に福島城跡はどこですか?と聞くが、わからない。
入り口の警備員に聞くと、この地育ちだが城など見たことがない、
でも何か看板はある。と不安な説明。
それでも、警備員は持ち場を離れて、神社のある看板のところまで
つれていってくれた。
同僚の警備員も合流して城跡探し。
看板を探し当て、やっぱりここが城跡だ!
と初めて気が付いたような感動の言葉。
観光案内嬢の説明はたいしたことは無いと判断し、先ほど聞いた餃子探しに
方針転換。
歩いていたOLにおいしい餃子屋を教えてもらった。
期待にふくれ、焼きそばと餃子がお奨めとの事で注文したが、並というところ。
一回りして駅に戻ると福島競馬のキャンペーンでミニチュアホースが2頭。
なんとなく、少し間の抜けたキャンペーンだが、
何事にものんびりしているのかも知れない。
福島は、なんとなく要領のよくないところのような気がする。
でも素朴な感じがする町だ。
そういえば福島城主の板垣氏は、天草の乱で討ち死に。
幕末は政府軍に囲まれて、城を明け渡したとか。
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2009年06月 09日
新撰組 土方歳三最期の地の石碑
函館市街地を走行していると、
土方歳三最期の地碑という標識が目に付いたので寄ることにした。
それまで新撰組の中で脇役に過ぎなかった土方歳三だが、
司馬遼太郎の「燃えよ剣」によって一躍、幕末のヒーローとなって以来、
現在でも男女を問わず人気を集めているようだ。
小さな公園の片隅に建てられた石碑と遺影は
花や折鶴に囲まれてひっそりと佇んでいたが、
命日の5月11日以外でも1年中献花の絶える日はないそうで、
今日も若い女性が花を供えに来ていた。
もし、土方歳三が戦死することなく、榎本武揚も降服することがなければ、
彼らが夢見た蝦夷地共和国は今も続いていたのだろうか?
北海道生まれの私は日本人ではなかったかもしれない。
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2009年06月 03日
“恵みの居場所”ヴォーリズ建築展に寄せて
東京・港区のパナソニック電工 汐留ミュージアムでヴォーリズの建築展が
開かれています。
個人的に懐かしい作品があったので、足を運びました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories、1880-1964)は
アメリカ生まれの明治?大正期の建築家・宣教師。
1905年(明治38年)に来日し、英語教師として滋賀県近江八幡の商業高校に
赴任しましたが…。
※その生涯と作品・建築理念についてはネットで検索をどうぞ。たくさん
ヒットしますから。^^
代表的な作品が写真や縮小模型で展示されていましたが、中でも、明治期、
避暑地として発展した軽井沢に、彼が自身と妻のために建てた
“九尺二間の山荘“(1920年竣工)
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の原寸大模型が強く印象に残りました。
模型に入ってみました。撮影不可ですので、内部の様子は
こちらを。
http://www.vories.co.jp/work/?command=detail&pcategory=residence&pno=6
軽井沢でも多くの山荘を設計・建築したヴォーリズですが、自身の山荘は、
その中で最小ともいえる、わずか10坪の木造平屋。
板張りの約10畳の居間に2段ベッドの寝室+台所(ともに1坪ほど)+浴室
+トイレという、必要最小限の間取です。
造り付けの小さな本棚のある簡素な居間に不釣合いなほど大きな暖炉は
なかなかの迫力。
暖炉はヴォーリズ建築の重要な要素でもあるけれど、
夏も暖炉を焚く場面のある軽井沢では、安らぎの象徴といえるのでしょう。
夫妻は毎夏、休暇に訪れましたが、第2次大戦末期は、疎開(強制?)のため、
数年にわたって滞在したそう。
居間の二方にある、大きな格子窓には森の風景が広がり、室内にいても
森との一体感が。小さくとも、豊かさを感じる空間です。
虚飾を排した姿は、鴨長明「方丈の庵」、ル・コルビュジェ「カップマルタンの
休暇小屋」、増沢洵「9坪ハウス」、ソローのウォールデン湖畔の小屋にも
似て、高潔ながら温かなオーラが漂っているようでした。
「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展 恵みの居場所をつくる」 〜6月21日まで。
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/09/090404/index.html
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話は変わり、5日発売の「リゾート物件情報・夏号」の特集は、
「森の住人になる」。
テーマの一部として”森の中で小ささを謙虚に楽しむ簡素な小屋”を
ご紹介。
前出のヴォーリズの山荘とも響きあうものがあると思います。
敷地の環境、かたちや光のうつろい、風の流れなどを見ながら、
じっくり土地と向き合い、考えつつ、楽しみつつ、
家を建ててゆきたい方のご参考になれば幸いです。
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