2009年08月 11日
災害・・・信越線の代行バスに乗った
長野駅で信越線に乗り換え、牟礼駅で下車の予定だった。
東京駅から長野まで1時間半、そこまでは快調だったが・・・。
目指す信越線ホームの降り口に着くと、拡声器を使って何かを叫ぶ駅員さんの
周りに人だかり。大きなパネルも掲示されている。
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説明を聞きパネルを見て、事を理解。
黒姫駅の近くで豪雨のため線路に土砂がかぶさり、信越線は長野から
豊野までの折り返し運行中。豊野から先の妙高高原までは、代行運転のバスに
乗ってくれとのこと。
目的地の牟礼は豊野のひとつ先だ。
午後1時過ぎ、豊野駅で列車を降りた客たちは、案内されたバスに乗り込んだ。
折りしも避暑シーズンとあって、黒姫や飯綱などの高原を訪れる人々で
バスはすぐ満員に。お年寄りを優先的に座らせ、座れない人はすし詰め状態で
立っている。
豊野から牟礼へ。列車のひと駅が、バスでは30分あまりかかった。
国道18号につかず離れず流れる鳥居川はごうごうと暴れている。
黒姫へ行くという年配の女性が、夫らしい人に
「ずいぶん時間がかかるのねえ。これじゃあ、着くのは明日になっちゃうじゃない」
とため息を漏らすと、知人ではなさそうな40代くらいの男性がやんわり、
「そうですねえ。でも、それは”歩いて”の話でしょう?バスなら、今晩には
着きますよ」と返し、女性も
「そうだわね。夜には着くわね。ええ!?夜ですって!?」。
珍問答に、バスの中の緊張感がいくらか和らいだ。
無事、牟礼駅の近くで降ろしてもらったが、バスの運転手さんは、通りすがりの
人に「駅はどこですか?」と聞いていた。ふだん車しか使わないために、駅の場所を
知らなかったようだ。
しばらくして国道を振り返ると、都会の通勤時のように超満員の代行バスが
次々に新潟方面へと走り去って行った。
何年後になるのかしらないが、北陸新幹線の開通後、存続が危ぶまれている
信越線。
バス便に代替されるとのうわさも聞く。足がバスだけになったら、観光はともかく、
生活への影響が気がかりではある。
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