2013年04月 16日
鹿沢温泉 紅葉館の雲井乃湯
長野県菅平高原から群馬県の嬬恋村へ向かっている途中で
お腹がすいたので昼食をとることにし、
鹿沢温泉の紅葉館が手打ち蕎麦の店を出していることを思い出したので
行ってみた。
建て替え中の紅葉館
鹿沢温泉はかつては共同浴場や数軒の旅館があり賑わっていたが、
大正時代の大火で消失し、現在は紅葉館だけが残っている。
紅葉館は建て直しの最中だったが、蕎麦屋と温泉浴場は営業していたので
早速入店し、もりそばの大盛り(900円)を注文した。
ここの蕎麦屋は大阪堂島の『喜庵』から暖簾分けされており、
『上州喜庵 雨過山坊』という屋号が付いている。十割そばもあるが、
注文を受けてから打つのだそうで、普通は二八のそばである。
それでも田舎風のそばで、かなり太めに切ってあり、
コシがあって歯ごたえの良い美味しいそばだった。
食べながら店内を見回すと
風呂ともりそばのセットで1,100円と書いた貼り紙が目に付いたので
『大盛りとのセットはいくらですか?』と訊ねたら1,300円とのことだったので、
当初は予定していなかった温泉にも浸かっていくことにした。
この温泉の源泉は『雲井乃湯』と名付けられているが、
源泉掛け流しは当たり前だが、加水も過熱もしておらず、
湧出したそのままの状態のお湯が檜の湯舟に適温で注がれている。
泉質はマグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉で
神経痛や筋肉痛等に効能があるそうで、
少し茶褐色お湯の中に茶色の湯の花が浮かんでいる。
湯舟の渕には湯の花が堆積しへばり付いており、
温泉成分の濃さを感じさせてくれ、秘湯感が漂っている。
洗い場には蛇口の一つもなく湯桶が置いてあるだけだ。
勿論シャワーも無いが、もう一つの源泉である『竜宮の湯』が
打たせ湯として落ちているので、シャワーの代わりにはなるが、
こちらのお湯はややぬるめである。
もう一つ打たせ湯の隣に冷たい水が落ちているが、
こちらは何に使うのか不明だが、
夏場で湯舟のお湯が熱い時に調節するためのものだろうか?
紅葉館は日本秘湯を守る会の加盟旅館だが、浴室の入り口には
日本温泉協会の完全掛け流しの証であるプレートが貼ってあり、
源泉からの距離・泉質・新湯注入率等6項目のすべての評価が五つ星だったが、
全項目が五つ星の温泉は全国でも十数ヶ所しかないそうである。
設備は何も無いが、秘湯愛好者にはたまらない魅力のある温泉だ。
お風呂だけの入浴料は500円だそうだ。
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2013年04月 01日
登別カルルス温泉 『湯元オロフレ荘』
北海道苫小牧市の調査を終え
白老町に向かうために国道36号線へ出たところで
十割そばの看板が目に入った。
そば好きの私としては北海道では珍しい十割そばを見過ごしてはいられない。
本来ならカニとかイクラとかウニ等の海鮮物を食べようと思っていたのだが…
建物は蕎麦屋さんとは思えない赤い外壁で、
たぶん元はレストランだったのではないかと思われる。
メニューを見て二色ざるそばを大盛りで注文することにした。
二色とは田舎風のそばと白い更科そばで、
見た目では手打ちかどうかはわからなかった。
十割そばにしては味も香りもやや薄く感じたがそれなりに美味しくいただけた
特に量が多く、そばを食べ切るのがやっとで、
一緒に付いてきたおにぎりには手を付けられなかった。
値段も安く二色ざるそばの普通盛りで750円、大盛りでも900円、
どちらか一色の単品ざるそばなら550円と
十割そばとは思えない値段設定が嬉しい。
次にこの店の前を通る機会があればまた寄ろうと思う。
その後、白老の調査も終わり温泉に浸かろうと登別温泉に向かったのだが、
何度も来たことのある登別温泉よりは、
日本の名湯と云われるカルルス温泉に立ち寄ることにした。
カルルス温泉は昭和32年に
北海道で初めて国民保養温泉地に指定された温泉で、
オロフレ荘のお湯は開湯以来100年の歴史を誇る
源泉掛け流しの名湯として知られている。
入浴料の500円を支払い入館してみると、
建物は2007年に全館リニューアルされたとのことで、
浴室も内湯はタイル張りの浴槽が五つで、温泉情緒には欠ける気がした。
露天風呂もタイル張りの浴槽でフェンスで囲われていて
景色も眺められず、開放感も感じられなかった。
お湯も全体的に熱く、適温で浸かることができたのは一つの浴槽だけだった。
名湯として評判の高い温泉で、期待も大きかったのでがっかりしてしまった。
空港に戻る途中で白老町の国道36号を通っていると
巨大な熊が目に入ったので、思わず車を止めて撮影したが、
手前のバスと比較するとその大きさがうかがえると思う。
ちなみに白老町の名産品は木彫りのクマだそうだ。
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