現地調査をするには、目印になる場所を探り出す。目印が見つからないときは、公図を何枚も重ねて場所を特定するのだが。まれにどうやっても目印が見つからないときがある。今回はそのケースだが、何としても現地を見つけたい。地元の人の聞き込みで、細い道がありそうなので現地に車で向かった。
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入口を見ると何とか車で行けそうなので、どんどんと細くなる道を進んでいった。次第に車輪の幅ギリギリの道幅になり、まずいと思ったのだが、バックして引き返すのも不可能だ。このまま進めばどこかで切り返しができるだろう、そう思うしかないのでさらに1キロほど進んだ。両脇は一段下がる水路で道も所々穴がありそこはスピードを上げないと穴に車輪がおちればそこでストップしてしまう。どんどん進むと、五ケ所湾にぶつかる丁字路になり目の前は堤防だ。堤防沿いに今来た道と同じ幅の道がある。ここで万事休すと思った。どうやっても切り返しができる道幅ではない。バックで戻ることもできない。どうにもできないと思った。JAFを呼ぼうと思ったが、JAFだってここには来れない。ヘリコプターでつりあげるしかない。でもどうにもできないで済むわけはない。道路をよく見たら、接点に50センチほどの空き地がある。ここへ前輪を乗り上げ、堤防側の道路に少しづつ乗り上げられないだろうか?ちょっとでも車輪が脱落すればおしまいだ。どのくらいの時間が経過しただろう、ついに堤防側の道路にほとんど乗り上げることができた。ここで今度は今来た道に移る作業をすればよい。これは何とかできそうだ。2キロほどの帰りの道を走りながら、良く脱出できたと思った。