2008年12月 01日
日本の風景が変わる?…枯れゆく松たち
ホンドリスの好物・松ぼっくり。食べかすは海老フライにそっくりだ。
松(赤松・黒松)の枯れ死が広まってきている。先日も山陽道を走行中、
初秋のまだまだ緑なす岡山・広島・山口の里山に、赤く枯れた松が点々と続く
光景を見た。倒壊寸前のものなど、下を人が歩いたら・・・(゚_゚i)。
枯れの原因は、マツノマダラカミキリ(ご存知カミキリムシ!)の体内に棲みつく、
マツノザイセンチュウ(ミミズをうんと細くしたような線虫)が、仮動管という、
松の根が吸い上げた水分を行き渡らせるための器官に入り込み、水分を絶って
死に至らしめるというもの。
1980年代に西日本から始まった松の枯れ死は、現在は関東・甲信越にまで
被害が及び、今春、山梨県武川町(北杜市)の寺にある国の天然記念物
(樹齢450年)が被害に。檀家が見守る中で伐採され、11月には、同じ市の
大泉町でも枯れた赤松が大量に伐採されたと聞いた。
ヨーロッパでも被害が出ており、EU(欧州連合)では日本やアメリカなど
センチュウが存在する松がある国々に対し、輸出の際に松の熱処理の徹底を
義務付けている。
カミキリ&センチュウは樹勢の弱った松を狙うようだが、松を弱らせるものは
何だろう。大気汚染?温暖化?酸性雨?鹿が新芽を食べる??
松の木について、日本で育った人なら誰しもこの国の原風景と感じているので
はないだろうか。奈良・京都では歴史的な風景にも影響が及んでいるため、
研究と対策が練られ、抵抗力のある品種も開発され、植えられた。
しかし新品種の「強さ」を確かめるには何年もかかる。
不思議な事にアメリカの松はセンチュウに耐性があるという。
日本の松はこれからどうなるのだろう?それは、地球全体でみるとどういうこと
なんだろう?
私としては、赤松の樹上で松ぼっくりをくわえてぴょんぴょん飛び回るホンドリスの
姿を見られなくなったら、寂しいなあ。( ┰_┰)
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