長野市北西部・標高1300mに位置する戸隠森林植物園は、ブナやシラカバ
といった広葉樹の森が広がり、高山植物が咲き、国内でも屈指の野鳥の宝庫
として知られる。
null

夏、野鳥や植物との出会いを求めて全国から、また、暑さでは東京にも匹敵する
長野の市街地から”一時避難”する市民などで、園の駐車場は交通整理が出る
ほど。背景は戸隠山。
null  

出入り口近くにあるお蕎麦屋さんの涼しげなテラスを見やりながら、森歩きを
スタート。
null


湿原のため、園内には木道が整備されている。登山のように険しい道はなく、
散策気分で歩けるが、環境系研究の調査・研究を行なう場所でもあり、
生態系への配慮から、ペットの同伴は禁止されている。

明るい木肌の建物は、バイオマス方式の公衆トイレ。近づいても、特有の
臭気は感じられない。
null

ヒノキの間伐材を使用して2001年完成。スギの間伐材のチップと微生物を
使って処理する方式だ。
null

木の香りが漂う室内で利用者は用を足し、レバーで水を流す。使用の条件は、
使用した紙をトイレに流さず、折りたたんで指定された段ボール箱に捨てること
だけ。

『スギの間伐材のチップを利用したバイオトイレで、し尿は水と炭酸ガスに分解
され、水は水洗用に循環させる無排水型トイレである。
なお、建材には県内国有林のヒノキの間伐材が使用されるなど、森林の育成と
環境保全を両立させたモデルケースといえる』(県庁HPより)。

約71haの森の中はさまざまなコースがあり、相当数のひとが入園していても、
出会うことが少ないエリアもある。
気持のよい木漏れ日の木道を鳥の声に耳を傾け、高山植物を見つけながら歩く。
null
ミヤマカラスアゲハ、見っけ(ピンボケご容赦)。
null

ウットリ歩いていると、この看板。
null
 ↑ 実物と出会うのと同じくらいドッキリ。

設置のカメラは高山植物の盗掘監視ではなく、ツキノワグマ観察用のもの。
null null
 

カメラは、私が気に入って歩いているエリアにナゼか集中的に配置されていた…。