2009年11月 20日
伊豆高原その2 お悩みの桜並木
伊豆高原駅から大室山に向かい、3kmにわたって続く、名物・ソメイヨシノの
並木。
植樹から40年が経ち、3月下旬の開花期には「桜のトンネル」として親しまれ、
多くの観光客を呼び寄せる。
今年は紅葉が早いのか、10月半ばにはすでに落葉が始まっていた。
ほかの木々は紅葉も11月からだというのに、桜だけ早いのかなあ、
と裸木の並木道を貸別荘00?39に向って歩いていたら、ガードマンが
交通規制中。
あちこちにユンボが出て、大量の土を積んだトラックも止まっている。
看板があった。
伊東市が昨夏から3年がかりでスタートした「伊豆高原並木通り歩道整備事業」
の工事らしい。
歩道を整備する…?
花霞の頃、デコボコして歩きにくい舗道から車道にはみ出して歩く人をよく
見かけるから、舗道の整備は観光・生活の両面で都合がよいに違いない。
では、桜にとってはどうなのだろうか?
大気汚染に弱く、地球温暖化の影響を受けやすい品種ともいわれるソメイヨシノ。
木の周りをたくさんの人が歩くと、根が踏み固められて土から養分を吸い上げる
ことができなくなり、枯れ死の原因になるとか。
また、このあたりに多く生息するタイワンリスに、蜜を目当てに花や蕾をむしり
とられてしまうし、駐車場からバックで出ようとする車にはぶつけられるなど、
この地特有の災難がふりかかる。
デコボコの舗道は桜の精一杯の抵抗だったのかもしれない。
あらたに植えられた若い木。先代は枯れてしまったのだろうか?
受難のなかにも、市の重要な観光資源という大役を担い続ける桜に、
何だか同情を覚える。
レゾンの膝元・青山通りから姿を消した数十本のトチ並木を思い浮かべて
しまった。※カテゴリー一覧「東京・表参道スケッチ」参照。
※満開の桜と貸別荘の00-39。
http://reson-ltd.co.jp/reson-net/00-39L.htm
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