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寒暖の差が激しすぎる今春。

桜の花期が長びいていた東京から安曇野市を訪れたら、こちらも
開花を迎えていたので、不思議な感じだ。

大王わさび農場では、冬枯れの木立に桜が満開になっていた。
遊歩道がつくられ、散策コースは縦横に伸びている。
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どこからともなくよい香りが漂ってくると思ったら、梅も終盤の花を咲かせていた。

わさびの花も、ちょうど満開だ。わさび田の手入れをするスタッフ。
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農場の中には、創業者夫妻の胸像や巨大なわさび、裸婦など、随所に
ブロンズが配置されている。
わさび田を前に語り合う少年少女のブロンズ。この構図、どこかで見たような?
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3月下旬に取材で訪れた、お隣りの大町市。山岳博物館だ。
こちらはカモシカがまちを見おろす。
この後、再び博物館にも寄ったけれど、桜の蕾はまだ固い。
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8世紀、中央主権に逆らい、抹殺されたという首領「八面大王」を
まつったというほこらもあった。
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ひと休みは、農場を見わたす高台の茶屋で。
わさび蕎麦、わさびジュース、わさびの天ぷら。
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春の匂いを嗅ぐ看板猫?お腹が大きかった。
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夫?猫とともに、わさびのソフトクリームを手にしているお客さんに
しなだれかかる。

お客さんが冗談めかしてソフトを猫に向けた途端、すばやい猫パンチで
クリームの部分を奪った。

観光シーズンともなると、あちこちでこのような光景が繰り広げられるのだろう。
猫たちの”稼ぎ時”まで、あと少し…。





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 2010年04月 18日

 福井 若狭・鯖街道と熊川宿


京都から、朽木を経て若狭・小浜にいたる道を鯖(さば)街道という。
桜も満開で、ところどころに鯖を売る店が並んでいる。
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滋賀県から福井県に入ると、若狭の町の熊川(くまがわ)宿になる。
昔、宿場町として栄えたところで、平成8年に国が定めた「重要伝統的建造物群
保存地区」として認定されて以降、伝統的町並みの復元に力を入れる。
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下の写真の奥は、熊川宿の資料館。昭和15年に熊川村役場として建てられた。
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道の駅もあり、街並みも少しずつ整えられている。
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若狭や小浜はもともと滋賀県に属していたらしく、京都や大阪の影響を
強く受けている。
鯖街道の旧道に熊川宿がある。

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 2010年04月 07日

 和紙の里小川町と川越喜多院


小川町の道の駅には和紙の展示場があり、
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街道沿いにも和紙の製造所をたくさん見かける。
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細川和紙はその中でも有名らしい。
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国道254号を進むと川越に着く。254号は川越街道で、文京区あたりでは
春日通りと呼ばれている。
川越は小江戸と呼ばれ、西武鉄道の特急電車の名前は、小江戸号という。

春日の局ゆかりの喜多院に立ち寄ってみた。
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桜が満開だった。
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 2010年04月 03日

 東京ー隠岐日帰り調査


島根半島の北東約80kmの海上に位置する隠岐諸島のひとつ、
西ノ島へは、七類港からフェリーで2時間半。

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ここは、歴史的には非常に古い島で、
後醍醐天皇が北条時高によって流されたところとしても有名だ。
律令時代に隠岐は遠流の地に定められ、以来近世まで一貫して
流刑の島として遠流刑に処せられた人々は数知れないといわれている。
その中には中央の史上に顕れる知名度の高い名士や高官もあって、
この島の文化や一般庶民の生活・風俗に大きな影響を及ぼしたと思われる。

そのため、島には史跡も数多く残されており、
黒木御所といって海に面し小山の上に住まいがあった。
小泉八雲も訪れているが、代々の天皇陛下や皇太子も来ている。
港の入り口には、見附島という監視島もある。
島での滞在時間は、3時間弱、すぐに帰らなければならない。

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別府港から、中ノ島の菱浦港に寄って七類港に戻る。
菱浦港では、高校生達が友達を桟橋で見送っていた。

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蛍の光が流れていて、フェリーが岸壁を離れると、ボーと長く汽笛を鳴らしていた。
船の別れは、とても感傷的になる。

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「リゾート物件情報・夏号」の「田舎暮らし第1段階 移住・2地域居住に
向けて」の取材先は、長野県大町市。

折悪しく寒波襲来、3月下旬にしては激しく雪が降り続く中、鷹狩山の
中腹にある山岳博物館に立ち寄った。
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博物館は、北アルプスの山並みと市街地を一望する高台にある。
終戦まもない1940年代に、地元の若者たちによって、山岳都市である
大町の歴史・芸術・民俗・産業・自然科学といった基盤を整理・展示、
併せて調査・研究をする館として設立された。


展望室から望む北アルプスとまち。あいにくの天気で、パノラマは
望むべくもない。
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黒部アルペンルートの信州側の玄関口だけに、日本登山史の
ドラマも背負うまち。収蔵品は訪れた者を圧倒する。ピッケルや
アイゼンの道具としての美しさ、遭難したひとびとの遺したメモや手紙、
ナイロンザイル裁判の際の実物のザイルなど、思わず凝視してしまう。
登山はスポーツである一方、生と死の記録でもある。


閉館まぎわだったけれど、屋外に併設された動物園も駆け足でのぞいた。

シベリアオオヤマネコは、近づいてくれたけれど、撮影の機会を逃した。
威厳があるのに、可愛らしい顔をしていた。
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小さな池には春の始まりのザゼンソウ。
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ホンドキツネ、フクロウやチョウゲンボウ、トンビに加えて、なぜか
ハクビシンが。
赤ちゃんの時に道端で保護されたとか。
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人懐かしそうにうるんだ瞳でみつめるカモシカは、市の獣でもある。
ちなみに市の花はカタクリ。鳥はライチョウ。
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館の前にあるカモシカの親子のブロンズがまちを見おろす。
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アルプスに雪雲がかかっている。
写真の真ん中あたりに見えるのは、大町ダムだろうか。
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東京は桜の季節だけど、このまちの桜は、4月半ばを過ぎて、
ようやく満開になるそうだ。







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