2012年12月 14日
早朝6時の渋谷のcafe
早朝の段取が終わり、若者が帰りを急ぐのと行き違いながら、cafeにむかう。
初老の男性がモーニングセットを頼んでいる後に並んで、
同じものをたのんだ。
席の前には、白髪頭の年老いた女性が、
大きなザックを横に置いてコーヒーを飲んでいる。
席について、焼いたクロワッサンを食べ始めたら、
隣に薄手のシャツ姿の中年の男性がモーニングセットを持って着席した。
この人は手に何も持っていない。
ウインナーと卵のサイドメニューを食しホットした時、
斜め向こうの席の優しい顔立ちのした女性が空を見ながら微笑んでいる。
清楚な姿で、時々笑いながら誰かと話しているような素振りを見せる。
また、にこりと笑った。若くはないが年寄りでもない。
綺麗ではないが不潔そうでもない。
今ここにいる瞬間は楽しそうでもあるが、
視ている私には寂しそうにしか見えない。
この人はこんなに朝早く、どこから来たのだろう。
そしてどこに行くのだろう?
朝食を平らげて、席を立とうと思ったら、
さっき来た隣の男性は居眠りをしている。
私も店を出て、どこに行こうとしているのだろう。
足のむくまましばらく歩くことにした。
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