今日は上司のTに同行して長野県の「美しの国」別荘地と「姫木平」に出張です。
ところが生憎の雨、雨、雨…。
びしょ濡れになりながら仕事を終え、さて、帰りますか?という雰囲気になってきた頃、上司のTが、
「日記の取材はどうすんだ?」
「……え?でも、雨ですよ。それも結構本降りですよ。これ。」
「かまへん、かまへん。」
(…いやいや、そちらが構わなくても、僕が「構う」んですが…)
軽く涙目になりながら長和町を運転をしていると、
なんとも立派な赤い鳥居が見えてきました。
神社仏閣が大好きな僕は、さっきまでのローテンションはどこへやら、うきうきして、そこに吸い寄せられました。
来てみると京都に本社をもつ長和町指定文化財の「松尾神社」というお社でした。
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歴史がありそうな三対の石灯籠と、立派な赤い鳥居があり、
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木製の橋の「松尾橋」がありました。
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頑丈なつくりで、車でも通れます。

たまたま通りかかった地元の人に声をかけると、このお社はお酒の神様「大山昨命」が祭られているそうで、9月にはかつて、この辺りは酒造家が多く居て、泊りがけで参詣に来る人も居たそうです。聞けば、本殿の欄間には象の彫刻があるそうです。


(……!!)

象ですよ。象。なかなか興奮する響きじゃないですか。もう、テンションはマックスです。
親切な方にお礼を言ってお別れし、境内に入ると…
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なるほど。なんとも立派な作りです。
本殿は階段を登った上にあるとのことなので、
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土砂降りの中、象を求めて階段を駆け上りました。
すると……本殿は無情にも柵に囲まれており、中に入る事が出来ません。めげずに柵越しに象を探すと……

いた!
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いました。象です。ご覧いただけますか?

これです!
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これです!!
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(…見づらくてすみません(泣))

象は想像していたよりはるかに細かく彫刻が施されており、とても150年も前に作られたものとは思えませんでした。しかも、今と違って、動物園や写真なんて物ないですから、噂と絵と想像力で彫られたんだと思います。やっぱり、昔の職人は素晴らしいですね!
なんとも立派な象を拝んで、充分満足した僕は酒の神様にちなんで、地酒「上田喜久盛」をお土産に持って帰りました。