野沢温泉には大湯や河原湯など13ヵ所の外湯があるが、
その中の一つ、熊の手洗湯の写真を撮っていたら地元のおじいちゃんが
『せっかくだから一緒に入っていきなさい』と誘ってくれたので、
お言葉に甘えて入浴させてもらった。
 

野沢温泉の外湯は地域の住民達が『湯仲間』という制度をつくり、
維持管理しているので誰でも入浴できるわけではなく、
村民や親族・知人・宿泊客などに限られているとのことだ。


建物の中は浴室と脱衣所の仕切りがなく壁一面が脱衣用の棚と履置き場になっており、湯船の湯気に包まれながら服を脱いで入浴するようになっている。

 
浴槽は二つあり、大きいほうが『熊の手洗湯』で41度でやや温めのお湯だ。
小さい浴槽は『麻釜の湯』で、75度と表示してあるが、入ってみた感じではチョッと熱めの45度位か?どちらも硫黄臭があり、湯船の中には白い湯ノ花が舞っている。
シャワーなどの設備がなく、浴槽からお湯を汲んで身体を洗うのだが、
洗髪するには臭いと湯の花が気になったので、今回は遠慮した。
入浴料は基本的に無料だが、入口に賽銭箱が設置されている。