今年のゴールデンウィークは日本中が暖かく、ところによっては真夏日も
記録したようだが、連休直前の那須出張もポカポカ陽気。

鳥の声はつやめき、新緑はみずみずしく、散策には絶好の季節。足元には
さまざまな種類のスミレや小さな蘭の仲間など、春の花が咲き乱れていて、
用心しないと踏みつぶしてしまいそうだ。



広谷地近辺のレストランの軒下にはツバメの巣。雛はこれからかな?
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新管理人の原さんと別荘で打ち合わせ。窓を開け放して待っていて
くださった。
この時期の高原の別荘は肌寒いことが多いのだが、居間を吹き抜ける風は
爽やかそのもの。
写真左は貸別荘08-08の天窓から。まばゆい新緑は初夏のよう。
右は湯本に近い08-205の愛らしい鳥のハウスサイン。最近、外壁を
塗り直したばかり。
 

しかし…。那須を訪れるたび気になるのは、看板などの色彩。御用邸の
存在を意識して派手さを抑えているのだろうが、品がよいというよりも
暗く濁った色に見える。
それでいながら、テーマパークなどの看板がどぎつい。折角の景観への
配慮が…。





文句ついでに、このタワー。ある荒れた別荘地のロータリーの中心に
建っている。高さはビルの3階分くらい。周辺を見渡す物見台のつもりで
建てたものか?


ここから車を10分も走らせると、集落や小学校がある。付近には最近
建てられただろう永住の家も数軒。
けれども、管理事務所らしき建物に人の気配はない。ロータリーから
伸びるメインストリートの先、かつて別荘地として分譲された土地は、
年季の入った木々が生い茂り、道を塞ぐ倒木が何本もあって、
自然に帰しつつある。

廃屋のようなタワーを登る勇気はなかったが、最下階にあるドアが数枚、
風で開いたり閉まったりしていたので、恐る恐る近づいてみると、和式の
トイレが数室…。そこだけは異界の雰囲気があり、気分が
固まってしまった。

夏の肝試しにはおすすめの場所かもしれない。