そのホテルは何もない山の上に静かに佇んでいた。
見渡すのは青い空と北播磨の山並みの稜線だけで、人工的な物は何も見えない。
何故、こんな寂しい所にこんな立派なホテルが建っているのだろうと不思議に思った。とても経営的に採算が合う立地とは思えないので、たぶん公営の施設だろう。




フロントで入浴料の600円を支払い浴室へ行ってみると、思ったとおり他には誰も入浴客はいなかった。温泉ではないようだが、内湯と露天風呂にはそれぞれジャグジーが備えられており、ゆったりと入浴できた。露天風呂も開放感があり気持ちが良い。周囲に人工的な灯りが何も無いので、晴れた日の夜はさぞ星がきれいだろうと思う。



浴室も脱衣所も掃除が行き届いていて、非常に清潔な感じがした。
備え付けのシャンプーやリンス・ボディソープも某高級化粧品メーカーの物が使われており、非常に満足できるお風呂だった。