群馬県六合村(くにむら)は秘境のようなところだが、至るところに温泉がある。
泉質が良いので近頃隠れたブームになっていて、若い人も結構訪れている。

応徳温泉や尻焼温泉など、源泉が噴出して渓流沿いのお風呂があるのだが、
しとしと雨も降ってきて、帰り道もこころ細いので、
長野原に近い、長英の隠れ湯、という町の施設に入ってみた。

ここは加熱していて、循環風呂ということで、
源泉の醍醐味はないが、泉質のよさは感じられる。
お風呂のお湯が優しく感じられた。
 
受付のおばさんに、長英とはなんですか?と聞いたら、
幕末の蘭学者高野長英のことで、ここら辺に隠れていたらしい。
高野長英が隠れたといえば、確か大分県湯布院の飲食店にもかくまったと、
書いてあったように思う。
幕末の人はよく車もないのに、あちこちと動き回れたと感心する。