青梅駅 から12駅めが奥多摩駅。

まちのキャッチフレーズ”巨樹と清流”のとおり、ここでは、ところ変われば
ご神木扱いされるような巨木も珍しくない。
ちいさな商店の裏にもさりげなく巨木が(天辺まで写らない…ご容赦)。
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駅の近くにはちょっとした飲み屋街もあり、聖と俗が混ざり合う不思議な
雰囲気。
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それはともかく、水墨画を思い起こさせる深い谷と急峻な山々。
「リゾート物件情報」に載せる写真となると、山・川だけでなく
家並も入れなくては。
でも、山と川の高低差がありすぎて、難しい。
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取材の際、役場の方から、ふた駅上りの鳩ノ巣駅ちかくに展望台があると
聞き、丁寧な地図もいただいたので、足を運ぶことにした。

鳩ノ巣駅で下車、駅前の急坂を降り、地図どおりに雲仙橋を渡ると、はるか下、
川のほとりに和の建築物が(涼感あふれる夏の座敷を見てみたい)。
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橋を渡ると登り坂になり、坂に沿って集落が続く。
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やがて集落が途切れた。ほそいがよく整備された山道を登ること20分。
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まだ登るのかな、と心細くなってきた頃に…。
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少し揺れはしたけれど、木造の展望台には爽やかな風が吹き渡っていた。
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まさか今日、山歩きをするとは思わなかったが、その甲斐があった。
早速、撮影。
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道はバットレスというキャンプ場まで続いているそうだ。

山中で。木漏れ日と湿度が美しい紫陽花を育てるのだろう。
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引き返す途中、年配の男性とすれ違ったので、「いい展望台ですね」と
話しかけたら、「ありがとうございます」と丁重なお礼の言葉。
展望台、まちのひとの制作と伺ったが、もしかして・・・?


無事、駅に帰還。構内の、子供たちが描いた山火事防止の看板が
ほほえましい。
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それまでの緊張が、ここちよく溶けていくのを感じた。