梅雨も終盤に差し掛かった蒸し暑い首都圏から、標高1400mの清里へ。
ようやくひと心地ついた。

ここKEEP協会にある「清泉寮」のレストランに来たのは3年ぶり。


これからランチ。虹鱒のソテーやビーフカリーはこの店の普遍的メニュー
だが、最近、加わったのか、安部譲二氏が絶賛する中村農場の卵を
使ったカルボナーラと同じ農場産の鶏をパン粉焼きにしたものも。後者に
サラダと飲みものがついたセットを選んだ。

新築から半世紀を経た清泉寮。モダンな新館が数年前にオープンし、
温泉施設まで登場したけれど、私にはここが落ち着く。

サラダバーに足を運ぶ。
野菜の多彩さと新鮮さはいつもうれしいが、今回、ブルスケッタらしきものも。
いつもなら食指が動くが、体調イマイチのため、ヴォリュームのあるものは
鶏だけにしよう。

とはいっても、ジャガイモご〜ろごろ。欲張っている。
前回と違うのは、パンにつけるためにテーブルごとに置かれたバージン
オリーブオイル。
ハ―ヴを練り込んだパンがたっぷり鉢に盛られて運ばれてきた。

評判どおり、みずみずしい鶏肉でした。

デザートはパンナコッタ。カップの半分くらいで、ちょっと食べにくかったかな。

小さなグラスに活けられた野の花もなかった。そんなひと手間が
清泉寮らしいのに。

広大な敷地の一角には聖ヨハネ保育園がある。

柵の向こうから、子どもたちが手を振ってくれた。
帰宅して保育園の園歌の歌詞に目が吸い寄せられた。

♪そらのとりは  ちいさくても
おまもりなさる   かみさま♪

私たち兄弟が幼かった頃、父に教わり、何度も歌わせられた歌だった。
父は第2次大戦直後、ラッシュ博士のもとで働いていた。診療所の開設に
関わっていたし、保育園の園歌も知っていたのだろう。


富士を望むラッシュ像。しかし今日、日本一の山は完全に雲の中。
天気予報ではまもなく雨降りになる。九州では豪雨が災害を引き起こして
いる。
風景写真をたくさん撮ろうと来たが、徒労になってしまった。