先週のはじめごろ、野沢温泉を通った。
スキー場の頂上で遊ぶ人々を運んだゴンドラも稼働はしているが、
お盆を過ぎると人影がない。
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ゲレンデにはススキの穂が出始め、山を渡ってくる風はひんやりしている。
国際スキー連盟の基準を満たしていないという理由で今春、30年間の
つとめを終えたジャンプ台「野沢温泉シャンツェ」をゲレンデから遠望。


野沢温泉から志賀高原へ、「奥志賀林道」を経由した。奥志賀林道は、
野沢温泉と奥志賀高原を結ぶ全長60kmあまりの高原林道。途上には
豪雪地帯として知られる秋山郷への分岐もある。
うす曇の温泉町から標高1500m前後の林道に入るとじょじょに
霧が立ち込め、幻想的な風景に。
ブナやミズナラ、白樺などの広葉樹林を縫って走る。
ブナを見たくて足を運ぶ人も多い。
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時として視界ゼロ、なかなかにスリリングなドライブだ。路面こそきれいに
舗装されているが、林道だからひたすら森の中。電柱はないし、もちろん、
携帯電話の電波も入らない。
平日は車もほとんど通らないから、うっかり崖下に転落しようものなら、
10月初旬の紅葉シーズンまで見つけてもらえないかも?
11?5月までは通行止めになるから、場合によっては・・・。

車道脇の明るい場所には秋の七草のひとつ、オミナエシが咲いていたり、
少しでも開けた場所にはヤナギランが群落を作っていた。


ヤナギラン。1mあまりと大きく華やか。


奥志賀高原スキー場で林道を出、焼額山スキー場にさしかかると、
ここにも
オレンジ色のオニユリの群落に混じってヤナギランが。
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澄明な空にいわし雲。気分は秋…。


国道に掲示されている寒暖計は14℃を指していた。
北信州の夏は短いのだ。