信越本線・北長野駅から歩いて10分ほどの場所に、折々に訪れる
イタリア料理店がある。


この店のパスタ…太い麺のスパゲットーニ、幅広のリボンのようなもの、
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きし麺のようなフェトチーネ、
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すべてオーナーの手打ち。もちもちとした麺は弾力があり、まるで生き物。
強いコシもあり、麺を口に運んで歯ですり潰して食すという行為に
快感を覚えるほどだ。


ベーコンや生ハムは、北信五岳の冷たい風にあててこしらえるという。
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ピッツァは、グループでシェアしやすいように丸四角形に形づくられている。

最後に現れるドルチェは、そのヴォリュームにびっくりさせられることも。
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ユニークな外観。内外の彫刻はオーナーの知人の彫刻家による。
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窓を少なくした仄暗い室内はこころ落ち着く。
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オーナーは北イタリアで修行したひと。
同じ長野県内でも、 冬に訪れた洋食店 ではメニューの重さに感嘆したが、
この店のメニューにも、びっしりと献立が書き込まれている。
情熱と精魂をこめてつくられたもの…食べ物でも何でもいい!に出会うと、
こちらまで生きるエネルギーをしっかりともらい受けた気がする。
この店のオーナーにとって、パスタをつくりあげることは生活の糧という
以上に、生きがいのひとつになっているのではないだろうか?
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東北・北信州の地震で被災したひとびとに出来るだけ早く、心の安らぎと
生きがいが戻りますように。