2011年04月 16日
静岡県沼津市 ”有り難き”食卓
千本松原から1kmほど離れて、沼津港がある。
港内に軒を連ねる海産物直売所から、重そうな買いもの袋を
抱えて出てきた観光客が大型バスに吸い込まれていくのを見て、
覗いてみることにした。
直売所の中は、さぞや旬の魚介のオンパレードかと思ったら、どの店も
並ぶは干物や乾物ばかり。
店の大きな水槽には石鯛やカサゴが悠然と泳ぎ、親しみを込めた視線を
送ってくるが、彼らは売りものではない。
沼津はもともと水産物の加工が盛んなまちなのだ。鯵の干物の生産量
は全国一という。
干物はともかく、黒はんぺんと農家が出していたフキノトウ、この地の
”ブランド”寿太郎みかんには、食指が動いた。
実は、この時すでに、ワクワクするものたちを、私は所持していた。
モクズガ二が何匹かと、
豆鯵のそのまた豆鯵といった体長5cmくらいの鯵、数10匹。
先ほど千本松プラザで出会った年配の紳士が、惜しげもなく袋に入れて
お裾分けしてくださったのだ。
モクズガ二 は狩野川の河口に棲むものを冷凍してあり、豆鯵は今朝方の
収穫だそう。
この地に別荘をもち、魚釣りを趣味とするという紳士。頂いた名刺には、
東京の名だたる居酒屋チェーンのオーナーの名が。
帰宅して、モクズガニは味噌汁に、豆鯵は片栗粉を軽くはたいて揚げた。
フキノトウはもちろん、天ぷらに。
少しだけ残った鯵は南蛮漬にした。
ほとんどの食材がいただきもの。でも、まぎれもない旬の食材ばかりだ。
”有り難く”贅沢な食卓となった。
あっという間に平らげてしまったので、写真はなし。
しかし、今、このはるか北の海で起きている未曾有のありさま。
季節ごとに揚がる魚介を楽しみ、営々と続いてきた私たちの食卓は
どうなるのだろうか?
港内に軒を連ねる海産物直売所から、重そうな買いもの袋を
抱えて出てきた観光客が大型バスに吸い込まれていくのを見て、
覗いてみることにした。
直売所の中は、さぞや旬の魚介のオンパレードかと思ったら、どの店も
並ぶは干物や乾物ばかり。
店の大きな水槽には石鯛やカサゴが悠然と泳ぎ、親しみを込めた視線を
送ってくるが、彼らは売りものではない。
沼津はもともと水産物の加工が盛んなまちなのだ。鯵の干物の生産量
は全国一という。
干物はともかく、黒はんぺんと農家が出していたフキノトウ、この地の
”ブランド”寿太郎みかんには、食指が動いた。
実は、この時すでに、ワクワクするものたちを、私は所持していた。
モクズガ二が何匹かと、
豆鯵のそのまた豆鯵といった体長5cmくらいの鯵、数10匹。
先ほど千本松プラザで出会った年配の紳士が、惜しげもなく袋に入れて
お裾分けしてくださったのだ。
モクズガ二 は狩野川の河口に棲むものを冷凍してあり、豆鯵は今朝方の
収穫だそう。
この地に別荘をもち、魚釣りを趣味とするという紳士。頂いた名刺には、
東京の名だたる居酒屋チェーンのオーナーの名が。
帰宅して、モクズガニは味噌汁に、豆鯵は片栗粉を軽くはたいて揚げた。
フキノトウはもちろん、天ぷらに。
少しだけ残った鯵は南蛮漬にした。
ほとんどの食材がいただきもの。でも、まぎれもない旬の食材ばかりだ。
”有り難く”贅沢な食卓となった。
あっという間に平らげてしまったので、写真はなし。
しかし、今、このはるか北の海で起きている未曾有のありさま。
季節ごとに揚がる魚介を楽しみ、営々と続いてきた私たちの食卓は
どうなるのだろうか?
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