今日は僕にとって初めての現地調査でした。
 行き先は、神奈川・伊豆。
 初めての調査にドキドキワクワクしていたのは最初だけでした。何故かと言えば、超ハードスケジュールの調査のため、休憩もろくに取れずにひたすら移動し、7:00に東京を出発した調査を全て終了したのは18:00過ぎだったからです。
 その時間ともなると夏至が近いとはいえ薄暗くなってきます。うーん・・・。ブログのネタが無い・・・。
 キョロキョロあたりを見回しながら山道を進んでいると、「元祖からみもち」と看板の出た、なんとも興味をそそられる、風情のあるお餅屋さん「鈴樹」さんが見つかりました。
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 よし!ここに決定!ってことで、店内にお邪魔すると純和風のお餅屋さんで、店内でも食べることもできるお店でした。
 聞けば「からみ餅」とは、おろし大根とあえて食べるお餅のことだそうで、他にも、納豆、のり、ごま、あんこ、きなこがあり、お持ち帰りも出来るそうです。

 

時間が無いので、持ち帰りで注文し、出来上がるのを待っていると、店内の奥の床の間になんとも立派な甲冑が飾ってありました。

「あの甲冑はずいぶん立派ですが、どなたか名のある武将のものですか?」
「いえ、町内会の人から作っていただいたんです。」
(…町内会の人が?甲冑を?ここの町内会には甲冑職人でもいるのかな?)
と思いつつ、遠巻きに眺めていると、
「あれ、紙で出来ているんですよ。」
「え?……えーっ!!」
 なんともびっくりです!見た目といい質感といい、全く本物にしか見えませんでした。
 驚いた僕は店内にお邪魔して、近くからよーく見つめると……なるほど。紙で出来ています。
 聞けば、「小田原武将祭り」というお祭りで、子供に着せる甲冑なんだそうです。
 このお祭りは子供が侍の格好をして小田原城周辺をパレードする名物行事なんですが、本物はとても重いので、紙で作るのだそうです。
 紙で作るアイデアを思いついた人と、細部や質感にまでこだわって造られたこの甲冑の作者に思わず脱帽です。

 5月の連休に小田原城で開かれる「武将祭り」にもし、行かれる機会があったら是非、紙製の甲冑にも注目してみてください。きっと驚かれることと思います。

最後に、鈴樹さんのからみ餅はとっても美味しかったです。