紀伊長島の調査の帰りに松阪へ寄ってきた。
伊勢自動車道が開通するまでは伊勢や志摩の調査の帰りに寄ることができたのだが、
近頃は高速道路で通過してしまうのでおよそ10年ぶりの松阪だ。

松阪といえば勿論松阪牛である。
昨今のグルメブームにより、新しい店が何軒もできているが、
老舗といわれるのは和田金・牛銀・海津の3店だ。

和田金と牛銀は市街地にあり団体客も多いので
予約無しでは断られることが殆んどなので市街地からやや離れた場所にある
海津本店へ行くことにした。
夕方5時前に到着したが、6時以降は予約で埋まっているので、
それまでだったらということで久し振りに松阪牛を味わうことができた。

メニューはすき焼きと網焼き(焼肉)にステーキの3種のみで、
同行した娘と2人で3人前の網焼きを注文した。
1人前が約130グラムの肉と野菜にご飯・味噌汁・お新香が付いているので、
一人前半で充分満腹できる。
割り箸で簡単に千切れる程やわらかい肉なので、
炭火で焙る程度で口に入れるのだが味は言うまでも無く最高だ。

以前、店の人に何故東京や大阪に出店しないのかと尋ねたことがあるが、
最も美味い状態になるまで熟成させたうえで提供しているので、
よそへは持って行けないとのことであった。
(やはり腐る寸前が一番美味しいらしい。)

そんな訳で本物の松阪牛は松阪でしか食べられないのだ…。