長くなってしまった八丈島旅行記ですが、
今回はご赦免料理について。

八丈島は昔流刑の島でした。当初はその多くが政治犯や思想犯だった
ため、比較的高貴な身分の人の島流しが多かったそうです。
そのため、島の人々はその人たちから多くのことを学び、
流された人も島民と同じ生活を送れたということです。

ご赦免料理は、流人が刑を許されて本島に戻るときにお祝いとして
ふるまわれたという、八丈島の郷土料理がたくさん織り込まれた
料理です。

現在は樫立地区にある「いそざきえん」さんでいただくことが可能。
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少し早く到着してしまったのですが、部屋には既に料理が用意されていました。
きれいな大きなバナナの葉の上に新鮮なお魚が映え、真っ赤なハイビスカスが
添えられていました。手前はゴムの葉。

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少しピンク色を帯びた魚はたぶんヒメダイと思われます。
お刺身は数種類用意されていたのですが、
魚にあまり詳しくない私はその桜色の外見と味で大満足。
お魚の名前は忘れてしまいました。。。

他には鯵の南蛮風や生の明日葉入り手作りこんにゃく、
島のサトイモに三角豆、ぶど、自家製たけのこに新鮮な海藻類。
続いててんぷら、塩釜焼き、揚げたお魚のあんかけに、
締めの麦雑炊。最後にはいそぎえんさんで採れた新鮮で珍しいフルーツを
いただきました。

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奥に見えるのが塩釜焼きです。食べかけでごめんなさい。


島の郷土料理に欠かせないという麦雑炊。

おなかいっぱいで必死で食べていて写真を撮り忘れたので
残念ですが、一つ、今回特に印象深かったのが、デザートに出た
モンステラの実です。

東京のオフィスでよく見かける観葉植物のモンステラ。

数年に一度しか実がならず、しかも食べごろを見極めるのが
難しいらしく、私は初めて見て、初めていただきました。
想像以上に甘く、まったりとした食感で、貴重なおいしいものをいただきました。

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都内から、飛行機では1時間弱で行くことのできる八丈島は
まさに常春の島。開発されきっていない、自然にあふれた島でした。
観光地をたくさん詰め込んであわただしく過ごす南国の旅行とはまた違い、
滞在時間を自分の意のままにのんびりと過ごすことのできる島です。

新鮮な魚介類に、豊富な温泉、ダイビングにシュノーケル、黄八丈に八丈太鼓。
観光客気分を味わいながらも、親切な島の人たちと共に
すてきな時間を過ごすことができます。

首都圏からアクセスが良いので、家庭菜園でも作って、
暖かな気候で多くの植物を育てながら
田舎暮らしをするにはとても良い立地かもしれません。

最近では若い人も含め、移住者する人も増えているそうです。

いつかまたかならず訪れたいと思いつつ、島を後にしました。



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おまけ

イルカが子育てをするという御蔵島には雨の中の到着でした。




帰りに寄港した三宅島からは多くの人が乗船してきました。

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