だいぶ前に、世にも不思議なホテルとして、日記に書いたことがあるムクデン満鉄ホテルが休業していた。いつ行っても車一台人一人見かけないのに、駐車場も敷地もきちんと整備されていて不思議だと思ったのだが、今回近くを通り過ぎたら、草は伸び放題、壁には苔が生えていた。
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このホテルにはいつか泊まりたいと思っていたが実現できなかった。満州は暗いイメージがあるが、それでも夢を求め渡満した人は、裕福に暮らせた人も多い。満州人を雇いハイセンスな生活を送っていた人々のイメージが残り、その生活から悲惨な現実に遭遇し、いつまでも満州での生活の郷愁を感じている。そんなイメージがこのホテルに有り、一度泊まってみたかったのだ。
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壁にある人名から察すると、経営者はとても愛国的な人で、熱心に満州国の発展を願っていたようだ。壁には知らない名前が多く書かれているが、愛国者と清朝を最後まで支えた人の名前が多い。ただ、このひとたちは一方で軍部には抵抗をした人ばかりだ。
もう泊まることはできないが、もし再開したら行ってみよう。