2009年08月 11日
40年ぶりの十和田湖乙女の像
十和田湖畔で名物の稲庭うどんを食べてみた。
甘いつゆと冷たいうどんは夏にはマッチしている。
夏食べるうどんはざるが一番。
帰りのバスまで時間があるので、十和田湖の名所乙女の像まで歩くことにした。
高村光太郎の有名な彫刻だ。
この像の前に立ってのは、大学に入りたての頃。
酸ヶ湯から奥入瀬渓谷に入ってこの像に辿り着いたのを覚えている。
この当時受験勉強で知った光太郎の智恵子抄の詩を思い出した。
「レモン哀歌」という詩だ。
そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に插した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
『智恵子抄』より
もう40年も前にこの像の前に立っていたのだ。
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2009年08月 11日
災害・・・信越線の代行バスに乗った
長野駅で信越線に乗り換え、牟礼駅で下車の予定だった。
東京駅から長野まで1時間半、そこまでは快調だったが・・・。
目指す信越線ホームの降り口に着くと、拡声器を使って何かを叫ぶ駅員さんの
周りに人だかり。大きなパネルも掲示されている。
説明を聞きパネルを見て、事を理解。
黒姫駅の近くで豪雨のため線路に土砂がかぶさり、信越線は長野から
豊野までの折り返し運行中。豊野から先の妙高高原までは、代行運転のバスに
乗ってくれとのこと。
目的地の牟礼は豊野のひとつ先だ。
午後1時過ぎ、豊野駅で列車を降りた客たちは、案内されたバスに乗り込んだ。
折りしも避暑シーズンとあって、黒姫や飯綱などの高原を訪れる人々で
バスはすぐ満員に。お年寄りを優先的に座らせ、座れない人はすし詰め状態で
立っている。
豊野から牟礼へ。列車のひと駅が、バスでは30分あまりかかった。
国道18号につかず離れず流れる鳥居川はごうごうと暴れている。
黒姫へ行くという年配の女性が、夫らしい人に
「ずいぶん時間がかかるのねえ。これじゃあ、着くのは明日になっちゃうじゃない」
とため息を漏らすと、知人ではなさそうな40代くらいの男性がやんわり、
「そうですねえ。でも、それは”歩いて”の話でしょう?バスなら、今晩には
着きますよ」と返し、女性も
「そうだわね。夜には着くわね。ええ!?夜ですって!?」。
珍問答に、バスの中の緊張感がいくらか和らいだ。
無事、牟礼駅の近くで降ろしてもらったが、バスの運転手さんは、通りすがりの
人に「駅はどこですか?」と聞いていた。ふだん車しか使わないために、駅の場所を
知らなかったようだ。
しばらくして国道を振り返ると、都会の通勤時のように超満員の代行バスが
次々に新潟方面へと走り去って行った。
何年後になるのかしらないが、北陸新幹線の開通後、存続が危ぶまれている
信越線。
バス便に代替されるとのうわさも聞く。足がバスだけになったら、観光はともかく、
生活への影響が気がかりではある。
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