コーヒー店にホテル、パン屋さん、散歩した小徑…。
故ジョン・レノンの日本での名残りのほとんどは、妻と息子と家族で毎夏を
過ごした軽井沢にある。

だから、長野自動車道・梓川サービスエリアで、派手な看板に彼の名を
見つけたときは、何のことかときょとんとした。
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看板をよく見ると、かつて、ジョンが「こんなにおいしいソフトクリームは食べた
ことがない」と絶賛した味を20年ぶりに復刻、サービスエリアの屋台で、
おやきや五平餅など、信州広域の名物とともに販売しているのだった。
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くだんのソフトは、1980年代まで軽井沢にあったカフェ・みのりや製の
「ロイヤルスウィートバニラ」。
レノン以外にも、何かとエピソードをもっている。

お客さんに「どっちにしますか?」と選択を迫っている。
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ロイヤルスウィート…の380円と較べると、店のオリジナルソフトは300円。
わさびソフトもある。
梓川サービスエリアのある安曇野は、よく知られるとおり、わさびの里。
復刻ソフトの注目度にあやかりたくもあるが、地のわさびソフトにも頑張って
ほしいところだろう。

復刻ソフト、軽井沢に店がなくなったかわりに、現在は鎌倉のカフェや
東京のデパートに置かれ、長野新幹線でも販売され、通販でも手に入る。
高速道路のサービスエリアではここ梓川が初めてというが、これ以上
あちこちに進出すると、どんどん”有り難み”が薄れていくかも。

ややベージュがかった色味、コンデンスミルクを混ぜたような、こっくりとした
味わい。溶けるのは通常のソフトより速い気がした。
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このソフト、照り返しのきついサービスエリアよりも、高原の涼やかな木陰で
食すのが、やっぱりお似合いかなぁ。