16世紀には水上交通が網羅されていた水郷の町・柳川。
null null
2?四方の町の中で、観光客は歴史的建築物や北原白秋記念館を見学し、
なまこ壁の町をそぞろ歩き、川下りをして鰻料理を食す(年間消費量は150万匹。鰻の供養碑もある!)…。
見どころを丁寧に回ると結構忙しいところだ。

下・左は「御花(おはな)」。
明治維新まで柳川藩主であった立花家の別荘。1697年竣工。
右は土蔵造りの家。掘割になまこ壁・土蔵造りの家並みが続く。


2度目の来訪、他に用があったので町にいたのは2時間弱だったが、
駐車場の受付の建物内で、おお…これは!!


だいぶ以前、静岡県伊豆稲取の「雛のつるし飾り」について日記に書いたが、
九州のこの町にも同じ伝習があったのだ。
子どもの健やかな成長を願う鶴・兎・宝袋・三番叟・鶏・這い人形などのちりめん
細工を雛段の周りに吊り下げるもので、地元では「さげもん」と呼ばれている。
鮮やかな彩りながら鄙びた味わいもあるまりはもちろん、城下町だったこの町
独自の、柳川手まり。


季節がらお雛様は飾られていなくて、さげもんだけが展示されていたのだが、
お雛様をあでやかに引き立てているさまはどんなだろう。
桃の節句の頃に行なわれる「おひな様水上パレード」、一度見てみたいものだ。