年明け早々、豪雪に見舞われた日本海側。
昨日のニュースは、雪害による死者が100人ちかくに昇ると報じ、昨秋に
「リゾート物件情報」の移住・2地域居住の取材で訪れた上越市が気がかり
だった。
以前に登場の 直江津エリアは海ぎわのまちで、積雪がそれほど多くない。
一方、内陸の城下町・高田は豪雪地として知られ、先月末に150cmの
積雪を記録したという…。


写真は昨秋に歩いた、高田のまち。総延長17kmという雁木(がんぎ)は
忘れられない。昔のスケールだからちょっと狭い感じもするけれど、
すごい知恵、アイディアだ。
私が歩いたのは、そのうちわずかな数km。
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はしごなど、雪かき道具の合理的な収納に感心。
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連なる町家はコミュニティそのもの。雪下ろしをするひとは、高さへの恐怖を
ものともせず、家族を、コミュニティを守ることに専心したのだろう。
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雁木を歩くうち、現代風にリノベーションされた町家と出合った。入口には、
かつてこのまちの女性たちを彩ったおしゃれの小道具がディスプレイされている。
ファーをあしらったピンクのつま皮の雪下駄と金色の番傘。
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地域の貸しスペースとなっており、市が主催する見学ツアー「越後高田町家三昧」
などの舞台にもなる。
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内部、中庭ともによく整備されていた。
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訪問した翌日には、瞽女(ごぜ)の演奏を予定。
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瞽女とは、江戸時代にはじまった、三味線と唄で豪雪地帯を門付けして
回った盲目の女性の旅芸人たち。
真冬の貴重な娯楽の担い手として、新潟県やお隣の長野県北部では、
彼女たちを無償で家に泊め、風呂や食事を提供して労をねぎらった
家もあった。
TVの普及とともに廃れていったというが、現在も一部で伝承が
続いている。


さらに郊外までいくと(といっても駅から徒歩20分くらい)、生垣の美しさが
印象的な家が多かった。
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(以上、昨年10月の写真でした)

市内にはライブカメラが設置されている。
先ほど、中心地である本町商店街の映像を見たら、日が差していた。
思わず安堵…!
ライブカメラ→→http://www.joetsu.ne.jp/livecam/
立春らしい晴れ間だ。

雪による災害が、どうかこれ以上、出ることがありませんように。


■上越市については、発売中の「季刊・リゾート物件情報」冬号
「田舎さがし 第一段階 〜移住・2地域居住に向けて〜」に掲載。

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