「からたちの花」「いつか来た道」などの作品で知られる詩人、
北原白秋の記念館には初めてお邪魔した。


入り口の自動販売機にも彼の詩がプリントされて…。
記念館には白秋の原稿やゆかりの品々を展示。
ムツゴロウの仔の親との別れを詠んだ作品のそばには、
郷土玩具のムツゴロウ車が添えられている。
 

一時代を築いた詩人らしく、お弟子さんの数も凄い。
長〜い系譜…。



圧巻は、作詞した校歌の数々。
同志社大学の校歌を始め、大学では関西学院、芝浦工大、駒大、
武蔵野美術大、東洋英和、高校では日大豊山、小学校では目黒区立
田道小学校…などなど、その数100校あまり(山田耕筰とのコンビが多い)!
まさに売れっ子作家の量産という感じで、今、ご本人が今見ても、どの詩が
どの学校のやら、憶えていないかも…(´ー`)失礼;
そういえば、東大の応援歌は、校歌を委嘱され作詞したつもりが応援歌に
"格下げ"され、憤慨したというエピソードを先日、新聞で読んだっけ。

記念館は、復元された白秋の生家に隣接している。
家業は海産物問屋で、土間や商売をする部屋、白秋が遊び盛りの幼い弟妹を
避けて勉学に励んだという隠居部屋や小さな中庭。
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家のつくりが面白くて、順路を無視してうろついてしまった。

直接、掘割へ降りる石段。


ここから舟に乗って海へ出て行けるのだ、と眺めていたら、石段を降りた
ところにあったものは…。



「ジャンボタニシ」(スクミリンゴガイ)の卵だ!!

直径10cmはあろうか、ブツブツした突起のある鮮やかなショッキングピンクの塊。
色が褪せて白っぽくなると赤ちゃん誕生らしい…。

「ジャンボタニシ」は、1980年代にに”第2のエスカルゴ”として南米から
輸入され、養殖が行なわれたが、食材としての人気は低く、試みは失敗に
終わった。
業者の廃棄などで野生化し、稲の食害などで農水省により有害動物に
指定されている。

3年前に熊本の田んぼで見つけたときはキモチワルーイと鳥肌が立ったものだ。
九州・沖縄で旺盛な繁殖を続け、駆除は難しいそうだが、天敵もいる…
亀や鯉、合鴨、海老などがそれだとか。

地方を歩くと、あちこちで外来の動植物が増えている事に気付かされる。

地球温暖化の波が、日本での亜熱帯系生物(植物)の増殖を助けている
のだろうか?