信州新町は、長野市と松本市を結ぶ国道19号沿いの町。
1990年、長野県の道の駅認定第1号としてオープンした
「道の駅 信州新町(地場産業開発センター)」に、
ひさびさに立ち寄った。
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犀川と国道に挟まれた細長い敷地に沿って、建物も
細長く配置されている。
19年前の開業当初は、地場の木工品や焼きもの、
みやげものを販売。隣接するログのレストラン「トム・
ソーヤの家」で食事をとったこともある(メニューは洋食のみ
だったと記憶)。
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その後、地場の野菜の販売はもちろん、蕎麦やおやきなど、
信州の郷土食もまかなうように。

とくにお蕎麦屋さんは、もっとも基本的なメニュー「ざる」が
さる1月、長野県内の道の駅など50施設で供されるメニューの
ベスト1として「金賞」を受賞。
受賞効果か、すでに定評があるのか、ひっきりなしに
お客さんが訪れていた。
カウンターの中で調理をする女性たちにも活気が
感じられる。
 
蕎麦は手打ち。ガラス越しに職人さんのパフォーマンスも
みえる。
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豊富なメニュー。しかも安価だ。
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肌寒かったので、温かい蕎麦を所望した。
セルフサービスだが、大盛りと見まがうヴォリュームと
丼の重さにびっくり。
正直なところ、醤油の塩辛さの勝ったつゆの味は
好みではなかったが、町の西にある左右(そう)高原産という
蕎麦そのものは、打ちたて・茹でたてだけあって、美味しい。
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周りをみわたすと、かなりの確率でざるを召し上がっている。
そういえば、受賞したのは「ざる」だっけ。
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大きなアルミのやかんにさりげなく入っていたのは、
これ以上ないと思われるほど濃厚な蕎麦湯。
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つゆの好みはともかくとして、ざるにすべきだったぁ。 (・x・ ).

一方、隣のおやきコーナーにはお客さんがほとんどいない。
店の人は手持ち無沙汰の様子で気の毒だった。

オープンから3年後の1993年、長野道が豊科から更埴まで
延伸し、国道を通る車は減少したようだが、
さすが県内では道の駅第1号、名物を前面に押し出して
頑張っているようだ。

信州新町の名物といえば、昭和初期から続く羊の飼育による
ジンギスカン料理の店も、有名な「むさしや」をはじめ国道沿いに8店。
道の駅にジンギスカンを供してくれるコーナーはないが、みやげものとして
羊肉をたれに漬け込んだレトルトパックは販売している。

追記:前出の「トム・ソーヤの家」に「ジンギスカン定食」があるそうだ。