豊野町にある国道18号のバイパス上。
午後4時を回ろうとしているのにお昼はこれから。
でも、高速SAでの食事は避けたかった。
つまりは高速に入るまでの沿道で、食事どころを探さなくてはならない。

とはいえ、以前から、通過するたびに気になっていた店が。
60's 風のラフな外観ながら、薄暗い店内にほの見える白いクロスの食卓が
不思議な緊張感で…。

意を決し、ひろびろとした駐車場に乗り入れた。
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半端な時間だけど、「営業中」の看板に、ホッ。
通路に敷かれたムシロは、積雪時にお客さんが滑らないための配慮。
植栽も荒れていない。
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おすすめは牡蠣のピラフか…。
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暗色のレースのカーテンが日光を遮るほの暗い室内。天井から
下がるクリスタルのシャンデリア、例の白いクロス。都心の、今どきの
飲食店を見慣れた目にはいとも新鮮。
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渡されたメニューはずしんとくる重さ。豊富なレパートリーは自信の表れ?
これは意外にも…!?
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楽しく悩んでいる時間はなかったので、おすすめという牡蠣のピラフの
コースにした。
スタッフが入れかわり立ち代わり、スプーンとフォークを恭しくセットしていく。
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前菜、サラダ、そして運ばれてきたピラフの・・・
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牡蠣のヴォリュームに驚愕!
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グリルされて縮むはずの牡蠣だが、女性の手の甲くらいの大きさが、
ご飯の上に重量感たっぷりに載っている。数えると、10個も!
やわらかめのご飯に牡蠣ソースがよくなじんで、美味だった。

デザートはメロン。周囲にりんご畑が広がるエリアだけに、りんごでは
有り難味がない?
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なんとオープン40周年とか。
支払いをするときに、まじまじと店の中を眺め渡してしまったけれど、奥には
広間やいくつもの個室があるようだ。

私たちと入れ替わりに、何台もの車が駐車場に入ってきた。
家族連れや、仲間同士だろうか、降りてきたひとはみんな、満面の笑顔。
ここでの食事を楽しみにしている感じだ。
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反対側の道路にあった看板のレトロさも印象的。
古風なキャッチフレーズは、この看板が40年間、店とともにこの場所に
あり続けていることの証明なのだろう。