雪深い森の中、といっても舗装路だけど、車は戸隠へ、標高1000mあまりを
登っていく。

昨夏、”パワースポット”戸隠奥社への観光客で大渋滞に見舞われ、冬季は
スキー場へのルートでもある道路が閑散としているのは、曇り日のため?
スキー客減少のため?
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宝光社から中社まで、数キロにわたって、
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宿坊やお蕎麦屋さんが続く。
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目指すは中社。
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大鳥居にちかいお蕎麦さん「極意」だ。
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となりの茅葺き屋根は、「極意」の本業である宿坊。
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山岳密教が大流行した平安初期から続く宿坊のひとつで、建物は
登録有形文化財に指定されている。


30年ほど前、はじめて戸隠へ来たとき、宿坊の前庭に置かれていた
ラリーカーに目を奪われた。
雪の白と車の鮮やかな色彩が華やかなコントラストで、目に焼きついた。
聞けば、宿のご主人がモンテカルロ・ラリーに出場した直後。
このとき以来、雪+宿坊+ラリーカーが私の中でワンセットに。
近くには雑誌にも頻繁に掲載されて人気の高いお蕎麦屋さんもあるけれど、
雪の季節になるとこの店を訪ねてしまう。

窓ガラスの外側に貼ってある寒暖計はマイナス2℃。日中だから寒くない。
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蕎麦かりんとうとえんめい茶、揚げ出し豆腐。
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天ぷらは、抹茶塩で。
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蕎麦は細切り。瑞々しい。ぼっち盛り(ざるに蕎麦を5ないしは6束、馬蹄形状に
盛る形式。wikipediaより)という、戸隠独自の盛り方だ。
写真は大ざる。7束あったか?
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根曲がり竹を編んだざるも、この地のもの。食後で失礼。
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雪に埋もれた奥社を抜け、1時間ほどで野尻湖へ。こちらはキリスト者に
よって開かれたリゾートだ。

サレジオ教会のマリア像は凛として、
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お日様は雪に溶けていた。
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