2012年06月 20日
美ヶ原vs.藤野?
大自然の中のアート
標高2000m、天空に近い高原の山肌にさまざま色や形がゴチャゴチャと。
思わず車をとめて見入ってしまった。
美ヶ原高原をひさびさに通過した昨年、初冬のことだ。
ここには地名を冠した美術館があったはず。ずいぶん昔に来たっけ。
双眼鏡でたしかめると、おもちゃ箱をひっくり返したかのように見える
のは美術館の野外アートたちだった。
コレクションが増えすぎたのだろうか(作家だって、丹精込めて制作した
自分の作品があのように密集して置かれるのは不本意だろう)。
同館のウェブサイトを見ると、はるばる鑑賞に訪れたひとびとのために
楽しそうな試みもたくさん準備してくれているようだが…。
館から目を転じると、氷の溶け始めた霧氷があり、こちらの造形に惹かれた。
一方、ここは神奈川県相模原市の藤野地区。
1980年代以降、芸術村構想を中心にまちづくりを進め、現在、
30あまりの作品が地域内に点在している。
相模湖畔には「カナダ雁」(ジム・ドラン)。
低木の中に鮮やかな赤が隠れていた。「景の切片」(菅 木志夫)。
橋のたもとには「記憶容量ー水より、台地より」(岡本 敦生)。
藤野芸術の家の敷地内には「空と大地のヒューズ」(高橋 政行)。
役所の玄関脇には「バッファロー」(ジム・ドラン)。
藤野を歩いていると、いつの間にか、
カフェの看板も、
茶畑も、
神社の鳥居すら、新鮮な感覚で”鑑賞”してしまう。
ごく自然に風景のなかに溶け込んでいるアートの数々が、私たちの
心の中の何かを目覚めさせてくれるのだろうか。
思わず車をとめて見入ってしまった。
美ヶ原高原をひさびさに通過した昨年、初冬のことだ。
ここには地名を冠した美術館があったはず。ずいぶん昔に来たっけ。
双眼鏡でたしかめると、おもちゃ箱をひっくり返したかのように見える
のは美術館の野外アートたちだった。
コレクションが増えすぎたのだろうか(作家だって、丹精込めて制作した
自分の作品があのように密集して置かれるのは不本意だろう)。
同館のウェブサイトを見ると、はるばる鑑賞に訪れたひとびとのために
楽しそうな試みもたくさん準備してくれているようだが…。
館から目を転じると、氷の溶け始めた霧氷があり、こちらの造形に惹かれた。
一方、ここは神奈川県相模原市の藤野地区。
1980年代以降、芸術村構想を中心にまちづくりを進め、現在、
30あまりの作品が地域内に点在している。
相模湖畔には「カナダ雁」(ジム・ドラン)。
低木の中に鮮やかな赤が隠れていた。「景の切片」(菅 木志夫)。
橋のたもとには「記憶容量ー水より、台地より」(岡本 敦生)。
藤野芸術の家の敷地内には「空と大地のヒューズ」(高橋 政行)。
役所の玄関脇には「バッファロー」(ジム・ドラン)。
藤野を歩いていると、いつの間にか、
カフェの看板も、
茶畑も、
神社の鳥居すら、新鮮な感覚で”鑑賞”してしまう。
ごく自然に風景のなかに溶け込んでいるアートの数々が、私たちの
心の中の何かを目覚めさせてくれるのだろうか。
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